仮説思考 BCG流問題発見・解決の発想法 内田和成 東洋経済新報社 2006
大切なのは情報量ではなく仮説だ
仕事で何らかの意思決定をする際、できるだけ情報を多く集めたいと思うだろう。そこから、分析・決断・実行というプロセスに移行していく。
しかし、筆者はこのようなプロセスで仕事を進めることを否定する。
まず、大量の情報を集める段階で時間を取られ、疲弊する。そこから実行に移しても時間的・体力的に限界を迎え、正しい意思決定ができないと主張する。
こうした事態に陥らないために必要なのが「仮説」だ。
最小限の情報から無理やりにでもよいので仮説を立てる。その仮説をもって、分析・検証を行うことで最善の選択を行うことができる。
筆者はマッキンゼーに次ぐ経営コンサルティング世界大手ボストンコンサルティンググループ(BCG)で様々なコンサルティング業務に従事していた。
本書では、その中で培った仮説の立て方・使い方・検証の仕方を様々な事例を用いて紹介している。日々の業務・生活の中での意思決定に役立つ一冊となっている。