凡人読書家の書斎(読書&ときどき投資)

日々の読書記録を綴っています。投資もやってます。

簿記を知らなくても財務諸表は読める

財務3表一体理解法 國貞勝則 朝日新書(2007)

財務3表とは?

財務3表とは「貸借対照表(BS)」「損益計算書(PL)」「キャッシュフロー計算書(CS)」のことを指します。

 

本書は簿記を知らずとも、このような財務諸表が読めるように丁寧に解説されています。

 

企業活動=お金を集める何かに投資する利益を上げるの繰り返し

会社って結局何やってるの?と聞かれれば、結局このような活動の繰り返しなのです。この活動の繰り返しの中で、どのようにお金が動いているのかを把握するために財務諸表は存在します。

 

事業活動を行えば様々な伝票が生まれます。それを仕訳して財務諸表を作成しています。仕訳の際に必要になってくるのが簿記の知識ですが、実際に仕訳をする担当者でなければ、簿記の知識は必要ないでしょう。

 

本書は簿記の知識を割愛して財務3表のつながりをひも解くことで財務諸表が読めるように解説されています。このつながりがキーポイントで、ばらばらに見える3つの財務諸表も実は密接に関連していることが分かります。

 

会社を立ち上げることからスタートして、実際に財務諸表を作成していく流れがストリー仕立てで解説されている章もあり、とても分かりやすい一冊となっています。