凡人読書家の書斎(読書&ときどき投資)

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米テーパリングと日経平均

 

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日経平均株価(日足)

日経平均が日足三角持ち合いを下抜けてきている。

米国のテーパリング開始時期が早まるとの観測が出てきているからではないだろうか。FRBやイエレン財務長官は「現在のインフレは一時的であり、雇用が回復しない限りテーパリングは時期尚早」との発言をしているが、果たしてどうだろうか。

 

私は米国の雇用は夏以降、回復をとげると考えている。実際、米連銀の中でもテーパリングを求める声が複数出ている。

 

テーパリングを開始するとなれば住宅ローン担保証券MBS)の買い入れ縮小からだろう。住宅価格がこのまま上昇を続ければ、一般市民からの反発は大きなものとなっていくからだ。

 

英国でも議会において「現在の金融緩和は中毒だ」との批判が出ている。

ニュージーランドインフレ目標を上回った物価の推移が続いている。

 

物価推移に特殊な事情を抱える日本以外の先進国の中で、米国だけが金融緩和を長期化させるとは考えにくい。8月のジャクソンホール会合は大きなターニングポイントになるかもしれない。

 

仮にジャクソンホール会合で米テーパリングについて、前倒しするといった趣旨の発言がでると株式市場は大きな調整を余儀なくされるだろう。

 

その際、日経平均は2万7000円前後まで下落すると考えている。